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2025/03/10 06:28 |
ワッチ 「新しい武具」/ワッチ(さるぞう)
PT:  ワッチ、ファング、月見(筋肉で宝捜しをセクハラしちゃうパーティー)
PC:  ワッチ、ファング、月見
場所: ヴァルカン
NPC: ドワーフな鍛冶屋と、逆恨みしてる3人組のチンピラごぼう
―――――――――――――――――――――
オイラは今……戦闘中?だったと思ったんだけどな…


「いやーん!じっさまちっちゃくてカワイイだもーvvvv」
と、月見の目の形がハート型になってるんだけどよ……可愛いか?あの酔っ払いが?

「な、なんじゃ、この娘はっ!」
フラフラしながらも、月見がこの後、自分に何をするのか、本能的に悟ったらしいド
ワーフの親父は、ジリッっと、一歩後退した…酔っぱらったオヤジを退かせるとは…
月見、恐るべしだぜっ。

「まっ、いいか…おめぇら、そろそろ出番が終わってるんだけど、逃げてくんねぇか
?」
月見の”はーと目”に恐怖した(らしい)チンピラ3人組に向かって、オイラは言っ
てやったんだけどなぁ…


「て、てやんでいっ!、こちとら、”この”出来損ないのナマクラソードのおかげ
で、命を落としかけたんでぃ、このジジイに一発おみまいしてやらねぇと、気が済ま
ないんでぇ~っ」
と、チンピラの一人(エロ本を母ちゃんに見つかったような面をした奴)が威勢の良
い啖呵を切ってくれたんだが……その面で、そんな事言われてもよぉ。


「ん?その剣、貸してみ。」
オイラはツカツカと、無造作に歩み寄ると”ナマクラソード”とやらを、そいつの手
から、もぎ取って一振りしてみた。

剣をもぎ取られて、一瞬呆気に取られてたみてぇだけど、関係ねぇし。

「”良い剣”じゃねーか?」
軽いし、意匠も凝っているし、強度も問題無さそうだ…それに、剣の柄の部分には、
魔石みてぇな代物まである、言っちゃ悪ぃけど、こいつら”ごとき”にゃ、勿体
無ぇ。

「返せよっ!」
泣きそうな面で、オイラから剣を奪い返す。
エロ本見つかった時も、こんな顔してたんだろうなぁと、勝手に推測して思わず笑っ
ちまった。

「くくくっ…」
見れば、同じ事を考えていたのか、ファングが必死に笑いを堪えている。

で、オイラが月見の方に目をやると、ドワーフ親父をいじくりまわして遊んでいるの
が見えたんだ…何やってるんだかと、オイラは遠い目をしちまった。

「ねぇねぇ、オヤジ殿っ!」
急に呼びかけられて、オイラは遠い目から一瞬で我に返る。

「なんでぇ月見?」
オイラが再び月見を見たとき…「これっ★」っと、ドワーフ親父から預かったんだろ
う、例の”剣”をオイラに見せる。

「きっと、その”危ない”人たちは”道具”の使い方が下手なのさっ☆、これで使い
方を”手取り、足取り、XX取り”、コーチINGっ★」
なーんて言ってるけどな…”道具”とか”XX取り”とかが気になるぜ。




と、月見に言われて、剣を受け取り、きっちり5秒後…



「また、つまんねーもん、切っちまったぜっ…」
と、決め台詞。

倒れてるチンピラ3人組の周りにはヒヨコが数羽、ピヨピヨ鳴いていたのさ。

様子を3人仲良く並んで観戦していた、ファング&月見&ドワーフ親父は、それぞれ
にオイラ事を褒め称える。
…まっ、当然と言えば当然の結果だけどな。

「おおっ、すげぇぜ”ワッチん”」
と、ファングが手を叩いているけどよ…
なんだよ、その”ワッチん”て呼び方は?

「つまらない物を切らせるんだったらオヤジ殿だねっ!」
月見の褒め方も、問題があるぞっ。

「流石、ワシの見込んだ男じゃっ」
酔っぱらったドワーフ親父が、フラフラ近寄ってきて腰の辺りを嬉しそうに叩く。

「ワッチんってー名前だったな…この剣には、一つだけ隠された能力を付加しておい
たぞ…」
と、急に神妙な顔で、オイラの握った剣にを見る。

っていうか、こいつかっ…ファングに変な呼び方を植え付けやがったのは……

「隠された能力?」
ファングが興味深そうに、ドワーフ親父の顔をみる。

「バイブ機能とか?」
と、月見の真剣な顔…

「そんな事あるかってーの!」

ビシッ、っとファングの容赦無い ツッコミが入る

「はうっ!、バンダナ君ったら、こんな所でっソフトプレイ☆」
ツッコミを入れたはずのファングに対して、月見は妙に嬉しそうなリアクションだ…


「説明してもいいかの?」
じゃれあってる(?)二人を尻目に、ドワーフ親父が説明をはじめた。

「この剣には、魔石を埋め込んであるのじゃ…この柄に彫られた山羊の目の部分の赤
い宝玉の事じゃの…」
オイラは、ゴクリと喉を鳴らす。
オイラもとうとう、魔剣の所有者かっ?

「で、どんな機能なので?、バイブ機能とか……ぐふっ!」
月見の台詞に、すかさず、ファングのツッコミが入り、同じ情景が繰り返されたんだ
けどな…端折らせてもらうぜ。

「うむ…あるキーワードを唱えれば、”それ”は発動するんじゃ…」
もったいぶるような、親父の言い方。

「で、そのキーワードは?」
月見の頭を押さえつけながら、ファングが興味深々とばかりに身を乗り出した。

「ふぐぐっ!!」
頭を押さえつけられた月見が苦しそう(嬉しそう)に呻いてるけど、それ所じゃねー
よなぁ。

「ふむ…”ンルディ”じゃ。」
…発音しにくいじゃねーかっ、と、心で思ったが、口にはしねぇ…オイラは大人だか
らなっ。

「ほれ、唱えてみ☆」
「唱えるのじゃ」
「唱えてみてくれよ。」

3人が急かす…

「そんじゃまー…んんっ、エヘンっ」
咳払いを数回…

「「「早くっ!!!」」」

3人がハモりやがった…そう急かすなって…

「んんっ、あーっあーっ…でわっ……”ンルディ”…っと。」
オイラがそう唱えると、剣に埋め込まれた宝玉がボンヤリと光を放つ。

そして…刀身が赤、青、黄色、緑…と様々な色に変化していったんだ…

「すごいじゃろ…刀身の色の変わる剣じゃて♪」
自信満々なドワーフ親父。

「……それだけ?」
ファングが呆気に取られたような顔で聞くと、「そうじゃ」と、頷く親父。

「凄い凄いっ☆★☆っっ」
反面、はしゃぐ月見。


オイラはどう反応して良いか分からずに、只、呆然と七色に変わる刀身を見続けてい
たんだ…




なんとなく、3人組のチンピラが怒鳴り込んだ気持ちが分かったような気がした
ぜ……
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2007/03/09 00:52 | Comments(0) | TrackBack() | ●浅葱の杖

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