PL さるぞう
PC ストック
NPC (カミヤ オオタニ フルイケ メメコ 婆ちゃん)
場所 今じゃない時と場所
----------------------------------------------------------------
「こ、ここは?」
遠退いた意識の先、周りを見渡すが目の前にあるのは何も無い無限に広がる空間。
数回頭を左右に振り、現状を理解しようとする。
おそらくは夢なのだと、ストックには思えた。
ほんの数分・・・いや数秒前に存在した祖母の部屋は、自分が知る場所ではなくなっている。
闇も無い、そしておそらく光すらない、自分だけの意識の世界。
「~~♪ ~~ーー♪ ー~♪」
そんな中、ふと耳に流れてくるものがある。
「音楽?!」
ストックは耳を澄ます。
「~ー~♪ ~~ー~~ー♪ ー~ー♪」
目を閉じ、聞こえる音に集中する。
ほんの数時間前・・・いや
いつから聞こえなくなっていたのだろう・・・・・・・・
失われていた音色は、千歳(ちとせ)にも百歳(ももとせ)にも永く・・・
乾き切った心に響くそれは段々と音量を増す。
心を潤し、染み渡るそれに合わせ、周囲が景色を取り戻す。
そして、取り戻した景色と何も無い部屋に残る三味線が一棹(さお)
「これ・・・ばぁちゃんの・・・」
祖母の愛用する銘細棹「百烏(ももがらす)」。
ストックは導かれるように百烏を手にする。
そして、壱の糸、弐の糸、参の糸と、順番に触れる。
そして流れ続ける音色に合わせる様に弦を爪弾く・・・
湧きいずる音色。
もの凄く心地が良い・・・奏でる音色と喜びが体中を駆け巡る。
同時に脳裏に浮かび上がるのはバンドのメンバーとの演奏の日々・・・
弦が震える・・・憑かれた様に撥を振るう・・・
カミヤと今の学校で初めて出会った時の事。
オオタニ君を騙すように誘ったライブ。
住み着いた猫のようにバンドに居ついたメメコ。
底抜けの明るさでメンバー全部を引っ張るフルイケ君。
すぐ隣で演奏してくれてるかのような錯覚に
ストックのテンションは上がり続け、思わず薄く笑みを浮かべる。
カミヤの爽やかな笑顔と地歌三味線の音色が・・・
オオタニ君の迫力のある陣太鼓の撥捌きが・・・
メメコのクールで滑る様なキーボードの鍵盤操作が・・・
フルイケ君の骸骨マイクから響くシャウトが・・・
忘れかけていた全てが脳裏に蘇る・・・
ずっと忘れていた演奏を取り戻す。
(そうか、僕は忘れちゃっていたんだ・・・)
「はぁ、はぁ、はぁ」
永遠にも思えた演奏を終え、肩で息をするストック。
心地良い疲労感と共に座り込む。
「これが・・・音楽・・・」
失った何かを取り戻しポツリと口に出た言葉・・・
そしてもう一度「百烏」を構え撥を下ろす。
今度はゆっくり・・・音を噛み締めるように。
自ら奏でた音色が包むかのように、ストックを現実への覚醒へと誘う。
(みんなに逢いたいな・・・・・・)
醒め始めた意識の中にメンバーの顔が脳裏に浮かぶ。
(もう、忘れちゃう位逢ってないのに・・・)
自然と涙が溢れるのを感じながらストックは目覚めた・・・
><><><><><><><><><><><><><><><><><>
ゆっくりと、ゆっくりと目が覚める。
(まぶしい・・・)
自分が泣いていた事に気付き目を擦る。
(懐かしかった・・・・・・な・・・)
木に括り付けたハンモックから荷物を下ろすと
ケースに入った「百烏」を見やる。
(夢だったけど・・・・・・)
自らが纏った希薄な存在感を自覚し、ストックは苦笑する。
今の彼自身は、この世界において一言で言えば”無害”な存在と言えよう。
彼に必要なものは”創造”する事だけ。
その唯一の手段が音楽。
この世界で”創造”を続けなければ消えてしまう希薄な存在が彼”ストック・ミュー”
そして彼は今日も三味線を爪弾く。
いつか戻れる元の世界があること事を信じて・・・
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PC ストック
NPC (カミヤ オオタニ フルイケ メメコ 婆ちゃん)
場所 今じゃない時と場所
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「こ、ここは?」
遠退いた意識の先、周りを見渡すが目の前にあるのは何も無い無限に広がる空間。
数回頭を左右に振り、現状を理解しようとする。
おそらくは夢なのだと、ストックには思えた。
ほんの数分・・・いや数秒前に存在した祖母の部屋は、自分が知る場所ではなくなっている。
闇も無い、そしておそらく光すらない、自分だけの意識の世界。
「~~♪ ~~ーー♪ ー~♪」
そんな中、ふと耳に流れてくるものがある。
「音楽?!」
ストックは耳を澄ます。
「~ー~♪ ~~ー~~ー♪ ー~ー♪」
目を閉じ、聞こえる音に集中する。
ほんの数時間前・・・いや
いつから聞こえなくなっていたのだろう・・・・・・・・
失われていた音色は、千歳(ちとせ)にも百歳(ももとせ)にも永く・・・
乾き切った心に響くそれは段々と音量を増す。
心を潤し、染み渡るそれに合わせ、周囲が景色を取り戻す。
そして、取り戻した景色と何も無い部屋に残る三味線が一棹(さお)
「これ・・・ばぁちゃんの・・・」
祖母の愛用する銘細棹「百烏(ももがらす)」。
ストックは導かれるように百烏を手にする。
そして、壱の糸、弐の糸、参の糸と、順番に触れる。
そして流れ続ける音色に合わせる様に弦を爪弾く・・・
湧きいずる音色。
もの凄く心地が良い・・・奏でる音色と喜びが体中を駆け巡る。
同時に脳裏に浮かび上がるのはバンドのメンバーとの演奏の日々・・・
弦が震える・・・憑かれた様に撥を振るう・・・
カミヤと今の学校で初めて出会った時の事。
オオタニ君を騙すように誘ったライブ。
住み着いた猫のようにバンドに居ついたメメコ。
底抜けの明るさでメンバー全部を引っ張るフルイケ君。
すぐ隣で演奏してくれてるかのような錯覚に
ストックのテンションは上がり続け、思わず薄く笑みを浮かべる。
カミヤの爽やかな笑顔と地歌三味線の音色が・・・
オオタニ君の迫力のある陣太鼓の撥捌きが・・・
メメコのクールで滑る様なキーボードの鍵盤操作が・・・
フルイケ君の骸骨マイクから響くシャウトが・・・
忘れかけていた全てが脳裏に蘇る・・・
ずっと忘れていた演奏を取り戻す。
(そうか、僕は忘れちゃっていたんだ・・・)
「はぁ、はぁ、はぁ」
永遠にも思えた演奏を終え、肩で息をするストック。
心地良い疲労感と共に座り込む。
「これが・・・音楽・・・」
失った何かを取り戻しポツリと口に出た言葉・・・
そしてもう一度「百烏」を構え撥を下ろす。
今度はゆっくり・・・音を噛み締めるように。
自ら奏でた音色が包むかのように、ストックを現実への覚醒へと誘う。
(みんなに逢いたいな・・・・・・)
醒め始めた意識の中にメンバーの顔が脳裏に浮かぶ。
(もう、忘れちゃう位逢ってないのに・・・)
自然と涙が溢れるのを感じながらストックは目覚めた・・・
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ゆっくりと、ゆっくりと目が覚める。
(まぶしい・・・)
自分が泣いていた事に気付き目を擦る。
(懐かしかった・・・・・・な・・・)
木に括り付けたハンモックから荷物を下ろすと
ケースに入った「百烏」を見やる。
(夢だったけど・・・・・・)
自らが纏った希薄な存在感を自覚し、ストックは苦笑する。
今の彼自身は、この世界において一言で言えば”無害”な存在と言えよう。
彼に必要なものは”創造”する事だけ。
その唯一の手段が音楽。
この世界で”創造”を続けなければ消えてしまう希薄な存在が彼”ストック・ミュー”
そして彼は今日も三味線を爪弾く。
いつか戻れる元の世界があること事を信じて・・・
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