PC:エンジュ シエル レイン
NPC:ユークリッド(情報屋)
場所:宿屋の食堂
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
本当に、驚いた。
いかに自分が先入観でものを見ていたっていうコトを思い知らされる。
そう、いくらエルフだって人と意思疎通ができるって事は思考形態が似てるって事なんだから、一口に人て言ったっていろんな人がいるみたいに、肉をたくさん食べるエルフさんがいてもおかしくない……んじゃないかな、多分。
よく考えたら、エンジュさんはいろんな意味で私にとってのエルフのイメージを変えてくれる人だと思う。
さっきも知り合いらしい男の人にまた女遊びがどうとか言われていたし、シエルさんとはそういう関係なんだろうか?ちょっと踏み込んではイケナイ世界のような気がするんだけど、激しいってコトはもしかして私も勘定に入ってるのかな。
……私ったら何を想像してるんだろう。唯でさえ遅れ気味な食事のペースが、さらに遅くなっちゃった。
「昔から人見知りするほう?」
正面にいたシエルさんの質問。
どう聞いても普通の質問なんだけど、その裏はやっぱりイケナイ関係へのお誘い第一歩なのかな。
「え、いや、そうでもないですよ?結構誰でも仲良くなれちゃったりとか、あ、でも
やっぱり綺麗な人がいると緊張しちゃいますよね」
当たり障りのない返事っていうのを考えるのは本当に難しいと思う。
気が付けば、エンジュさんはもうほとんど食事を終えていた。
「――気にしない方がいいよ、アレは都市伝説だから」
耳元で。ぼそり、と呟かれた言葉。
それがなんか綺麗にツボに入ってしまって、噴き出すのを堪えるのが精一杯だった。
「入れ知恵するなら見えないトコでやんなさい」
「そんなんじゃないよ姉さん」
そう、これはそんなのじゃないの、エンジュさん。
そんなものじゃ済まない、知ったらきっとがーって感じに怒ってくれるような。
その姿を想像したらまた衝動がこみあげて来て、つい声を上げて笑いそうになってしまう。
落ち着け、落ち着きなさい、私。いきなり爆笑したらなんだか変な人みたいじゃないの。
★☆◆◇†☆★◇◆
結局、あの変態の名前が分かった以外情報はなにも手にはいらなかったから、私達はこうして街をぶらぶらとうろつくことになった。
もちろん目的はあのド変態を見つける事なんだけど、気分は皆でお散歩みたいな感じ。
あっちの店を覗いたりこっちの店を冷やかしたり。
いつも1人でやってる事だけど、何人かで集まるとやっぱり感覚が新鮮だった。
やっぱり人はつるんで行動する生き物なんだなーとか思ってみたりして。
そんなこんなでうろうろして、そろそろお昼ご飯時。
どこかでお昼にしようかー?って話が出始めた時に、私の意識が今みた景色に引っかかりを感じたような気がした。
――既視感。
引っかかりの名前にようやく心当たりが行った時、急いで振り返ってもう一度確認する。
人ごみを避ける、ちょっと人通りを離れた暗めな場所にソイツはいた。
相変わらずの格好で、きっと新しい犠牲者を探しているんだろう。
思わず頭に血が上り過ぎて貧血を起こしそうになるくらいにカっとしちゃってみたりなんかして。
喉元過ぎれば熱さは忘れるけど、きっかけがあれば前以上の大火事になる自分の性格がちょっと恨めしい。どうしよう、やり過ぎないで済めばいいんだけど……
「アイツ、見つけました。あっちの方に」
ちょっと小走りで前を行く2人に追いついてに囁く。
今度こそは、絶対絶対ぜぇぇぇぇぇったいに報いを受けてもらうんだから―――!!
NPC:ユークリッド(情報屋)
場所:宿屋の食堂
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本当に、驚いた。
いかに自分が先入観でものを見ていたっていうコトを思い知らされる。
そう、いくらエルフだって人と意思疎通ができるって事は思考形態が似てるって事なんだから、一口に人て言ったっていろんな人がいるみたいに、肉をたくさん食べるエルフさんがいてもおかしくない……んじゃないかな、多分。
よく考えたら、エンジュさんはいろんな意味で私にとってのエルフのイメージを変えてくれる人だと思う。
さっきも知り合いらしい男の人にまた女遊びがどうとか言われていたし、シエルさんとはそういう関係なんだろうか?ちょっと踏み込んではイケナイ世界のような気がするんだけど、激しいってコトはもしかして私も勘定に入ってるのかな。
……私ったら何を想像してるんだろう。唯でさえ遅れ気味な食事のペースが、さらに遅くなっちゃった。
「昔から人見知りするほう?」
正面にいたシエルさんの質問。
どう聞いても普通の質問なんだけど、その裏はやっぱりイケナイ関係へのお誘い第一歩なのかな。
「え、いや、そうでもないですよ?結構誰でも仲良くなれちゃったりとか、あ、でも
やっぱり綺麗な人がいると緊張しちゃいますよね」
当たり障りのない返事っていうのを考えるのは本当に難しいと思う。
気が付けば、エンジュさんはもうほとんど食事を終えていた。
「――気にしない方がいいよ、アレは都市伝説だから」
耳元で。ぼそり、と呟かれた言葉。
それがなんか綺麗にツボに入ってしまって、噴き出すのを堪えるのが精一杯だった。
「入れ知恵するなら見えないトコでやんなさい」
「そんなんじゃないよ姉さん」
そう、これはそんなのじゃないの、エンジュさん。
そんなものじゃ済まない、知ったらきっとがーって感じに怒ってくれるような。
その姿を想像したらまた衝動がこみあげて来て、つい声を上げて笑いそうになってしまう。
落ち着け、落ち着きなさい、私。いきなり爆笑したらなんだか変な人みたいじゃないの。
★☆◆◇†☆★◇◆
結局、あの変態の名前が分かった以外情報はなにも手にはいらなかったから、私達はこうして街をぶらぶらとうろつくことになった。
もちろん目的はあのド変態を見つける事なんだけど、気分は皆でお散歩みたいな感じ。
あっちの店を覗いたりこっちの店を冷やかしたり。
いつも1人でやってる事だけど、何人かで集まるとやっぱり感覚が新鮮だった。
やっぱり人はつるんで行動する生き物なんだなーとか思ってみたりして。
そんなこんなでうろうろして、そろそろお昼ご飯時。
どこかでお昼にしようかー?って話が出始めた時に、私の意識が今みた景色に引っかかりを感じたような気がした。
――既視感。
引っかかりの名前にようやく心当たりが行った時、急いで振り返ってもう一度確認する。
人ごみを避ける、ちょっと人通りを離れた暗めな場所にソイツはいた。
相変わらずの格好で、きっと新しい犠牲者を探しているんだろう。
思わず頭に血が上り過ぎて貧血を起こしそうになるくらいにカっとしちゃってみたりなんかして。
喉元過ぎれば熱さは忘れるけど、きっかけがあれば前以上の大火事になる自分の性格がちょっと恨めしい。どうしよう、やり過ぎないで済めばいいんだけど……
「アイツ、見つけました。あっちの方に」
ちょっと小走りで前を行く2人に追いついてに囁く。
今度こそは、絶対絶対ぜぇぇぇぇぇったいに報いを受けてもらうんだから―――!!
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