◆――――――――――――――――――――――――――――
場所 とある街
メンバー リング
NPC フリフリスカートの女性と悪そうな男二人
◆――――――――――――――――――――――――――――
リングはきっと男たちを見つめた、戦闘体勢だ。男たちは腰から剣をすらっと抜き、リングにかかってくる。リングはそれをひらりひらりとかわし、手のひらの水の槍を男たちに打ち込んだ。
ザクッという音がして、槍が男たちのわき腹を掠めた。
「ぐっ・・」
男たちが痛そうにわき腹を押さえた。
「どうです、次は心臓を狙います。確か人間は、心臓が止まると動けないんでしたよね。命が惜しければこのまま立ち去ってください」
我ながら似合わないセリフだなぁ、と思いながらもリングは言った。戦うのが嫌いな自分に、脅しのセリフなんて、ハムスターがタラバガニを食べるのと同じぐらい似合わない。
「っ・・テメェっ・・」
しかし、相手の男たちは予想以上にしぶとかった。
「テメェ、よくもやってくれたな・・・、本気でつぶしてやる、覚悟しな!」
そう言って、二人は剣を構えリングに向かってきたのだ。
・・・さっきのお婆さんのお茶以外、戦いに使える水は、もうどこにもない。残る手段はただ一つ。リングは、ため息をついた。
(あれは、あまり使いたくなかったんですが・・・)
覚悟を決めて、リングは両手を前に突き出した。すると、リングの体から目がくらむほどの光が飛び出す。
「な、なんだ!!」
男たちが光の光線に目を抑え、驚いて見つめる中、
「本・・・!?」
リングのお腹がにゅーっと出っ張ったと思うと、体の中から、一冊の「本」が出てきたのだ。背表紙は赤い革表紙。表紙に書いてある文字は古代の文字らしく、読むことができない。
男たちが絶句して見つめる中、リングは本を自分の目の前に浮かべ、指ですわっとなぞった。リングが指で触れるだけで、本のページがパラパラっとめくれる。
「聖プロヴァンス伝、第七章ー主よ、汝の敵を見よー」
リングの瞳はうつろで、声も不思議に透き通っている。
「主は申された。-汝、我の行く手を阻むものの追随を許すまじ。そのものに、天の裁きを下せー、と。我、天に従わん」
リングの言葉が終わったと同時に、空が曇ったかと思うと、
ピシャーーーーン!!!
紫色の閃光が男たちを直撃した。
場所 とある街
メンバー リング
NPC フリフリスカートの女性と悪そうな男二人
◆――――――――――――――――――――――――――――
リングはきっと男たちを見つめた、戦闘体勢だ。男たちは腰から剣をすらっと抜き、リングにかかってくる。リングはそれをひらりひらりとかわし、手のひらの水の槍を男たちに打ち込んだ。
ザクッという音がして、槍が男たちのわき腹を掠めた。
「ぐっ・・」
男たちが痛そうにわき腹を押さえた。
「どうです、次は心臓を狙います。確か人間は、心臓が止まると動けないんでしたよね。命が惜しければこのまま立ち去ってください」
我ながら似合わないセリフだなぁ、と思いながらもリングは言った。戦うのが嫌いな自分に、脅しのセリフなんて、ハムスターがタラバガニを食べるのと同じぐらい似合わない。
「っ・・テメェっ・・」
しかし、相手の男たちは予想以上にしぶとかった。
「テメェ、よくもやってくれたな・・・、本気でつぶしてやる、覚悟しな!」
そう言って、二人は剣を構えリングに向かってきたのだ。
・・・さっきのお婆さんのお茶以外、戦いに使える水は、もうどこにもない。残る手段はただ一つ。リングは、ため息をついた。
(あれは、あまり使いたくなかったんですが・・・)
覚悟を決めて、リングは両手を前に突き出した。すると、リングの体から目がくらむほどの光が飛び出す。
「な、なんだ!!」
男たちが光の光線に目を抑え、驚いて見つめる中、
「本・・・!?」
リングのお腹がにゅーっと出っ張ったと思うと、体の中から、一冊の「本」が出てきたのだ。背表紙は赤い革表紙。表紙に書いてある文字は古代の文字らしく、読むことができない。
男たちが絶句して見つめる中、リングは本を自分の目の前に浮かべ、指ですわっとなぞった。リングが指で触れるだけで、本のページがパラパラっとめくれる。
「聖プロヴァンス伝、第七章ー主よ、汝の敵を見よー」
リングの瞳はうつろで、声も不思議に透き通っている。
「主は申された。-汝、我の行く手を阻むものの追随を許すまじ。そのものに、天の裁きを下せー、と。我、天に従わん」
リングの言葉が終わったと同時に、空が曇ったかと思うと、
ピシャーーーーン!!!
紫色の閃光が男たちを直撃した。
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