PC ギゼー リング
場所 白の遺跡(ソフィニア北)
NPC 影の男
___________________________________
「…ここは?」
白い光に眼が慣れたころ、リングは真っ白な空間に一人佇んでいた。
いや、一人ではなかった。目の前には、あの「影の男」が怪しい笑みを浮か
べて立っていた。
リングは、あたりをきょろきょろと見回してみる。
誰もいない。
伯父様も、ギゼーさんも。
「っ...、伯父様とギゼーさんはどうしたのですか!」
<ふふ、竜といえどもかわいいね。...『独り』はそんなに不安かい?>
茶化すように笑う「影の男」に、リングは眼を見開いて怒鳴った。
「どうしたのかと訊いてるんです!」
<ギゼー君は、『最後の試練』をしている最中だよ。人間である彼は、『王』
になる資格があるからね>
「『王』...?」
<もう一匹の竜は、まあ、大体キミと同じ状況かな。いわゆる、私の遊び相
手、だ>
「どういうことです...?」
影の男はにやりと笑った。
<竜族であるキミたちは、最後の試練を受ける資格がない者なんだよ。竜が竜
の秘宝を手にしたって何も面白くない。まあそこは私も同感だね。そこでそん
なキミたちは、ギゼー君の試練が終わるまで、この私と遊んでいてもらうこと
になっているんだよ>
「遊ぶ...?」
<ねぇ、リングちゃん、キミは魔族と戦ったことはあるかな?>
リングはぎょっとした。影の男の姿が、まるでロウソクのロウが溶けるとき
のようにドロドロと、溶け始めたのだ。それに伴って、部屋の色が、純白から
見る見るうちに、血のような赤に変わっていく。
ドロドロと体が溶けた影の男は、次第に真っ白な球体の姿になっていった。
たとえるなら、まるで卵のような。
その卵に、手足と、真っ赤な唇だけがついている。
その唇が、残酷そうに微笑んで言った。
『さぁ、今から、殺し合いをして遊ぼうか』
場所 白の遺跡(ソフィニア北)
NPC 影の男
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「…ここは?」
白い光に眼が慣れたころ、リングは真っ白な空間に一人佇んでいた。
いや、一人ではなかった。目の前には、あの「影の男」が怪しい笑みを浮か
べて立っていた。
リングは、あたりをきょろきょろと見回してみる。
誰もいない。
伯父様も、ギゼーさんも。
「っ...、伯父様とギゼーさんはどうしたのですか!」
<ふふ、竜といえどもかわいいね。...『独り』はそんなに不安かい?>
茶化すように笑う「影の男」に、リングは眼を見開いて怒鳴った。
「どうしたのかと訊いてるんです!」
<ギゼー君は、『最後の試練』をしている最中だよ。人間である彼は、『王』
になる資格があるからね>
「『王』...?」
<もう一匹の竜は、まあ、大体キミと同じ状況かな。いわゆる、私の遊び相
手、だ>
「どういうことです...?」
影の男はにやりと笑った。
<竜族であるキミたちは、最後の試練を受ける資格がない者なんだよ。竜が竜
の秘宝を手にしたって何も面白くない。まあそこは私も同感だね。そこでそん
なキミたちは、ギゼー君の試練が終わるまで、この私と遊んでいてもらうこと
になっているんだよ>
「遊ぶ...?」
<ねぇ、リングちゃん、キミは魔族と戦ったことはあるかな?>
リングはぎょっとした。影の男の姿が、まるでロウソクのロウが溶けるとき
のようにドロドロと、溶け始めたのだ。それに伴って、部屋の色が、純白から
見る見るうちに、血のような赤に変わっていく。
ドロドロと体が溶けた影の男は、次第に真っ白な球体の姿になっていった。
たとえるなら、まるで卵のような。
その卵に、手足と、真っ赤な唇だけがついている。
その唇が、残酷そうに微笑んで言った。
『さぁ、今から、殺し合いをして遊ぼうか』
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