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PC 八重 イートン ニーツ
場所 メイルーン
NPC 木兎 伯父
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「伯父さーん、開けてくれませんかぁ」
結局メイルーンに戻っても行くあては無かったし、未だ文無しだし、ニーツに借りた本を置いていった事に気が付いたイートンはかつて自分が住んでいた伯父の家に戻ってきた。
「随分と、早いお戻りだなぁ。イートン」
時刻もすでに明け方。それでも、イートンのことを心配していたのか、伯父は会った時のまま白衣の姿で顔を出した。寝ていなかったのだろう。
「ちなみにお土産付きです」
イートンは、八重の方を振り返る。もちろん、その腕で眠っているニーツではなく、その彼の上にいる、不思議な生き物、ナマモノでは無いのだが、木兎の存在である。
「なんだ、それは?」
早速興味を惹かれたらしい伯父が木兎を取り上げる。
『なんだとは何だ!我輩はヴェルンの守護霊であるぞ!!』
「ほぉ、霊なのか。なるほど」
その会話に苦笑しながら、イートンは八重を招き入れる。
「あ、足が抜けた」
『ギャー!!!』
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「それで?アノ、市長のところに乗り込むのか」
「はい」
ニーツを寝台の上にそっと乗せた八重は、複雑そうな顔で見合わせる二人の方へ戻ってきた。
「一体何が問題なんだ?」
ただの女好きならこの世に星の数ほど居る。そしてまた、財宝のコレクターも珍しくは無い。
「市長は俺の妹に骨抜きだったから、イートンに危険は無いだろうが・・・」
「別の危険があります・・・」
伯父の言葉に何か思い出したのか、青い顔でイートンが訂正する。
「あいつは地元派の人間でね。奴の屋敷は仕掛けだらけだ」
「全ての井戸は市長邸に繋がってるなんて噂もありますしね。うちは勢力争いが激しいから、警備も厳しいですし。入るのに・・・てこずると思うんです。やはり正面からが・・・」
そして、ちらりと寝室の方へ目を向ける。
「まぁ、人柄的にも・・・問題が」
『そんな輩、殴って気絶させれば関係あるまい』
意外に凶悪な木兎がじれったそうに口を挟んだ。
「それに~視覚的にも問題が・・・」
イートンはあまり乗り気ではないようだ。
「取りあえずは、ニーツ君が起きるのを待ちましょう」
そして結論は持ち越された。
PC 八重 イートン ニーツ
場所 メイルーン
NPC 木兎 伯父
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「伯父さーん、開けてくれませんかぁ」
結局メイルーンに戻っても行くあては無かったし、未だ文無しだし、ニーツに借りた本を置いていった事に気が付いたイートンはかつて自分が住んでいた伯父の家に戻ってきた。
「随分と、早いお戻りだなぁ。イートン」
時刻もすでに明け方。それでも、イートンのことを心配していたのか、伯父は会った時のまま白衣の姿で顔を出した。寝ていなかったのだろう。
「ちなみにお土産付きです」
イートンは、八重の方を振り返る。もちろん、その腕で眠っているニーツではなく、その彼の上にいる、不思議な生き物、ナマモノでは無いのだが、木兎の存在である。
「なんだ、それは?」
早速興味を惹かれたらしい伯父が木兎を取り上げる。
『なんだとは何だ!我輩はヴェルンの守護霊であるぞ!!』
「ほぉ、霊なのか。なるほど」
その会話に苦笑しながら、イートンは八重を招き入れる。
「あ、足が抜けた」
『ギャー!!!』
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「それで?アノ、市長のところに乗り込むのか」
「はい」
ニーツを寝台の上にそっと乗せた八重は、複雑そうな顔で見合わせる二人の方へ戻ってきた。
「一体何が問題なんだ?」
ただの女好きならこの世に星の数ほど居る。そしてまた、財宝のコレクターも珍しくは無い。
「市長は俺の妹に骨抜きだったから、イートンに危険は無いだろうが・・・」
「別の危険があります・・・」
伯父の言葉に何か思い出したのか、青い顔でイートンが訂正する。
「あいつは地元派の人間でね。奴の屋敷は仕掛けだらけだ」
「全ての井戸は市長邸に繋がってるなんて噂もありますしね。うちは勢力争いが激しいから、警備も厳しいですし。入るのに・・・てこずると思うんです。やはり正面からが・・・」
そして、ちらりと寝室の方へ目を向ける。
「まぁ、人柄的にも・・・問題が」
『そんな輩、殴って気絶させれば関係あるまい』
意外に凶悪な木兎がじれったそうに口を挟んだ。
「それに~視覚的にも問題が・・・」
イートンはあまり乗り気ではないようだ。
「取りあえずは、ニーツ君が起きるのを待ちましょう」
そして結論は持ち越された。
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