キャスト:アルト オルレアン
場所:正エディウス国内?
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「大丈夫よ!こういうシチュだったら、メンバーで体格の幅のある奴から消え
ていくのよ!」
「あぁ、ホラー小説ではよくありますね。というかシチュって(正式名称:シ
チュエーション)略さないで下さい、貴方何歳なんですか」
「あら、オカマの年齢は修羅場を潜り抜けた数だけあるのよ?」
オルレアンのぷっくりとした青い唇は延々と動くのを蛭のようだ…とは思わな
かったアルトである。理由は見てないからで、口元を直視すればそう見えるん
だろうと確信した。
アルトの意味ある沈黙を無視しながら、一人でぺらぺら喋り続けるオルレア
ン。場を持たせようとしているので、ここは合コン場ではないとアルトの放射
気配は通じない
「ホラーなんてちっとも怖くないわ。血みどろなんて見飽きてるし、スプラッ
タだって毎日やってるし…拷問って最後は皆気持ちよくなるし、そういう本に
興味でもあるエルフちゃん?」
「…特にありませんが…って、どうして私ばっかり喋ってるんですか。他のー
ーーーーーーー」
ホラーとはまた別の背筋を駆ける恐怖に黒エルフが振り返ると、そこには同じ
黒い肌でもそれ以外は別生物の筋肉男と紳士がいない。
馬鹿な、チャーム系の魔法で視界を操作されているのか!?いやもしかして自分
の錯覚!?と色々な自身の体調を心配し、そして辿り着いたのはこの組み合わせ
になった自分の一秒先である。
「やだ、ギュスターブってば私よりバストとヒップあったのね…ゃん、ヒド
イ」
神様ヒドイ。
切なげに巻き毛を揺らすオルレアンと同時に、アルトは初めて神様なんている
かどうかワカランもんを呪った。
++++
「いやーーーーんオルレアーーーーーンーーーーーーーーーーーーーー」
乙女に勝る(というか乙女は絶対に出せない)野太い絶叫が黒い町に響く。
いつの間にか目の前を歩いていた愛しの愛人と愛らしいエルフが消え去ったこ
とで、精神的なパニックに陥ったらしい筋骨隆々の軍人は吼えていた。
「一人にしないでぇぇぇぇーーーーーーーやだ、私ツンデレキャラなのに
ぃ!」
「私が突っ込んでいいかどうかは不明だが、君はツンデレというよりヤンデレ
ではないのかね?」
「うっさいわこのボケ!いい加減吐きやがれクソ野郎!」
うっかり突っ込んだ紳士に、ギュスターヴの雄雄しい拳が踊る。
この前見たどこぞの本にあった格闘法を真似て「アリアリアリアリアリアリア
リアリアリアリアリアリアリィ」などと言っている。ついでに拳ってる。
見事なその拳の連打に見事に飛ばれた紳士。鍛えられてるとはいえ年齢相応の
身体が宙に舞ってぽとりと落ちた。
「じゃかしぃわこの爺ぃ!!てぇめぇそろそろこのクソッたれた売春宿みてぇな
クソ貯めから出る方法ゲロれ!吐けこのイカレ野郎がっ!!」
落ち着けギュスターヴ。放送禁止用語が一杯だ!
そんな彼の暑く熱い、そしてかなり痛い拳のせいか、紳士が涎をたらしながら
ウワゴトのように呟いた。
「くっ…だ、大体ここは空間魔法などというものではないわっ…!!
ここは…ここは…がく」
「おっ、ちょ、おまっぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!『がく』って自分で言って気
絶するもんでもなかろうよ!!ていうか今の重要?キーワード?イベントフラ
グ?おまっ起きなさいよ気になるじゃなーーーーーい!!
ちょっと読みかけのSM小説よりも気になるわボケェ!」
落ちた(精神が)紳士をががくがく揺らしながら、またちょっと違った次元で
気になって眠れないギュスターブであった。
場所:正エディウス国内?
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「大丈夫よ!こういうシチュだったら、メンバーで体格の幅のある奴から消え
ていくのよ!」
「あぁ、ホラー小説ではよくありますね。というかシチュって(正式名称:シ
チュエーション)略さないで下さい、貴方何歳なんですか」
「あら、オカマの年齢は修羅場を潜り抜けた数だけあるのよ?」
オルレアンのぷっくりとした青い唇は延々と動くのを蛭のようだ…とは思わな
かったアルトである。理由は見てないからで、口元を直視すればそう見えるん
だろうと確信した。
アルトの意味ある沈黙を無視しながら、一人でぺらぺら喋り続けるオルレア
ン。場を持たせようとしているので、ここは合コン場ではないとアルトの放射
気配は通じない
「ホラーなんてちっとも怖くないわ。血みどろなんて見飽きてるし、スプラッ
タだって毎日やってるし…拷問って最後は皆気持ちよくなるし、そういう本に
興味でもあるエルフちゃん?」
「…特にありませんが…って、どうして私ばっかり喋ってるんですか。他のー
ーーーーーーー」
ホラーとはまた別の背筋を駆ける恐怖に黒エルフが振り返ると、そこには同じ
黒い肌でもそれ以外は別生物の筋肉男と紳士がいない。
馬鹿な、チャーム系の魔法で視界を操作されているのか!?いやもしかして自分
の錯覚!?と色々な自身の体調を心配し、そして辿り着いたのはこの組み合わせ
になった自分の一秒先である。
「やだ、ギュスターブってば私よりバストとヒップあったのね…ゃん、ヒド
イ」
神様ヒドイ。
切なげに巻き毛を揺らすオルレアンと同時に、アルトは初めて神様なんている
かどうかワカランもんを呪った。
++++
「いやーーーーんオルレアーーーーーンーーーーーーーーーーーーーー」
乙女に勝る(というか乙女は絶対に出せない)野太い絶叫が黒い町に響く。
いつの間にか目の前を歩いていた愛しの愛人と愛らしいエルフが消え去ったこ
とで、精神的なパニックに陥ったらしい筋骨隆々の軍人は吼えていた。
「一人にしないでぇぇぇぇーーーーーーーやだ、私ツンデレキャラなのに
ぃ!」
「私が突っ込んでいいかどうかは不明だが、君はツンデレというよりヤンデレ
ではないのかね?」
「うっさいわこのボケ!いい加減吐きやがれクソ野郎!」
うっかり突っ込んだ紳士に、ギュスターヴの雄雄しい拳が踊る。
この前見たどこぞの本にあった格闘法を真似て「アリアリアリアリアリアリア
リアリアリアリアリアリアリィ」などと言っている。ついでに拳ってる。
見事なその拳の連打に見事に飛ばれた紳士。鍛えられてるとはいえ年齢相応の
身体が宙に舞ってぽとりと落ちた。
「じゃかしぃわこの爺ぃ!!てぇめぇそろそろこのクソッたれた売春宿みてぇな
クソ貯めから出る方法ゲロれ!吐けこのイカレ野郎がっ!!」
落ち着けギュスターヴ。放送禁止用語が一杯だ!
そんな彼の暑く熱い、そしてかなり痛い拳のせいか、紳士が涎をたらしながら
ウワゴトのように呟いた。
「くっ…だ、大体ここは空間魔法などというものではないわっ…!!
ここは…ここは…がく」
「おっ、ちょ、おまっぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!『がく』って自分で言って気
絶するもんでもなかろうよ!!ていうか今の重要?キーワード?イベントフラ
グ?おまっ起きなさいよ気になるじゃなーーーーーい!!
ちょっと読みかけのSM小説よりも気になるわボケェ!」
落ちた(精神が)紳士をががくがく揺らしながら、またちょっと違った次元で
気になって眠れないギュスターブであった。
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