PC:ギゼー メデッタ サノレ (アイリス エスト)
NPC:ウェイトレスさん×2 ガラ悪そうな男
場所:ソフィニア市街
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サノレの提案で、ギゼー達一行はソフィニアの街で、少し遅めだが昼食をと
ることになった。
だが…、街に出て早々、メデッタは、このメンツで街に出たことを後悔する
ことになる。
サノレは、この街に来たのは初めてなのだろう、ソフィニアで見るもの全て
が珍しいらしく、
「わー、こんなのみたことないーよ」
「これすごいーよ」
店のショーウィンドーを覗いてはそれを連発し、その場を離れないのだ。
(やれやれ…)と思いメデッタがギゼーの方を見ると、ギゼーといえば今、
道ですれ違う王宮魔術師候補生のFカップはあるであろうエルフのオネーサン
に心奪われ、心ここにあらず…といった様子だ。鼻の下をびろーんと伸ばし、
少し目を離した隙にふらふら~っといなくなってしまいそうな気配を漂わせて
いる。
一人なら、自分がその人物を注意して見守っていれば済むことだが、さすが
に、二人同時だと、メデッタも、注意の目を光らせるのには限度がある。
ああ…。この二人の面倒を同時に見ることは不可能だ…。
即座にそう感じたメデッタは、一方の手で「ほら、昼食をとるのだろう?」
とサノレをショーウィンドウから引き剥がすともう一方の手で「ギゼー君、行
くぞ」とギゼーの腕を掴み、店の名前もろくに見ずに、二人を引きずるような
形で、近くにあった店の中へとずかずか入っていった。
耳に心なしか二人の不服そうな声が聴こえてきたが、それは無視しよう…と
心に決めたメデッタであった。
ろくに名前も見ずに入った割には、この店はちゃんとしたレストランだっ
た。
「ご注文は?」
ミニスカートに白いエプロンをした小柄なウェイトレスが尋ねる。
「ん~、俺、ハンバーグセット。あ、ライス大盛りね」
「あたしオムライスたのむーわ」
「私は海草サラダを一つ」
「かしこまりました」
その小柄なウェイトレスが去っていくと、ギゼーがその後ろ姿を目で追いな
がら、一言。
「…カワイイなぁ。後で声かけてみるか」
と、ボソッと呟いた。それを聞いて苦笑するメデッタ。そんなメデッタをう
っとりとした目で見つめているサノレ。
その時だった。
ガシャーン!!!
盛大に何かが割れる音。
驚いたギゼーたちがばっ、と音のした方向を見ると、別のウェイトレスの女
の子が、料理を運んでいる途中、盛大に転んだところであった。しかも、転ん
だ拍子に運んでいた料理を思いっきりお客の服にぶちまけてしまっている。
「てめぇ、なにさらしとんじゃあ!!」
しかも、料理をぶちまけてしまった相手は、よりにもよって、言葉遣いとい
い服装といい、いかにもガラの悪そうな男である。怒鳴られた女の子は半泣き
だ。小さな声で「す…、すみません…っ…」と必死に謝っているが、目には大
粒の涙を溜めて、今にも泣き出しそうな様子である。
「ちょ…っ…」
見かねたギゼーが席を立ち上がろうとすると、それより早く一人の男が席を
立ち上がり、すっと女の子の目の前に立ちはだかった――。
NPC:ウェイトレスさん×2 ガラ悪そうな男
場所:ソフィニア市街
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サノレの提案で、ギゼー達一行はソフィニアの街で、少し遅めだが昼食をと
ることになった。
だが…、街に出て早々、メデッタは、このメンツで街に出たことを後悔する
ことになる。
サノレは、この街に来たのは初めてなのだろう、ソフィニアで見るもの全て
が珍しいらしく、
「わー、こんなのみたことないーよ」
「これすごいーよ」
店のショーウィンドーを覗いてはそれを連発し、その場を離れないのだ。
(やれやれ…)と思いメデッタがギゼーの方を見ると、ギゼーといえば今、
道ですれ違う王宮魔術師候補生のFカップはあるであろうエルフのオネーサン
に心奪われ、心ここにあらず…といった様子だ。鼻の下をびろーんと伸ばし、
少し目を離した隙にふらふら~っといなくなってしまいそうな気配を漂わせて
いる。
一人なら、自分がその人物を注意して見守っていれば済むことだが、さすが
に、二人同時だと、メデッタも、注意の目を光らせるのには限度がある。
ああ…。この二人の面倒を同時に見ることは不可能だ…。
即座にそう感じたメデッタは、一方の手で「ほら、昼食をとるのだろう?」
とサノレをショーウィンドウから引き剥がすともう一方の手で「ギゼー君、行
くぞ」とギゼーの腕を掴み、店の名前もろくに見ずに、二人を引きずるような
形で、近くにあった店の中へとずかずか入っていった。
耳に心なしか二人の不服そうな声が聴こえてきたが、それは無視しよう…と
心に決めたメデッタであった。
ろくに名前も見ずに入った割には、この店はちゃんとしたレストランだっ
た。
「ご注文は?」
ミニスカートに白いエプロンをした小柄なウェイトレスが尋ねる。
「ん~、俺、ハンバーグセット。あ、ライス大盛りね」
「あたしオムライスたのむーわ」
「私は海草サラダを一つ」
「かしこまりました」
その小柄なウェイトレスが去っていくと、ギゼーがその後ろ姿を目で追いな
がら、一言。
「…カワイイなぁ。後で声かけてみるか」
と、ボソッと呟いた。それを聞いて苦笑するメデッタ。そんなメデッタをう
っとりとした目で見つめているサノレ。
その時だった。
ガシャーン!!!
盛大に何かが割れる音。
驚いたギゼーたちがばっ、と音のした方向を見ると、別のウェイトレスの女
の子が、料理を運んでいる途中、盛大に転んだところであった。しかも、転ん
だ拍子に運んでいた料理を思いっきりお客の服にぶちまけてしまっている。
「てめぇ、なにさらしとんじゃあ!!」
しかも、料理をぶちまけてしまった相手は、よりにもよって、言葉遣いとい
い服装といい、いかにもガラの悪そうな男である。怒鳴られた女の子は半泣き
だ。小さな声で「す…、すみません…っ…」と必死に謝っているが、目には大
粒の涙を溜めて、今にも泣き出しそうな様子である。
「ちょ…っ…」
見かねたギゼーが席を立ち上がろうとすると、それより早く一人の男が席を
立ち上がり、すっと女の子の目の前に立ちはだかった――。
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