場所 : ソフィニア・マジエ氏邸宅
PC : アダム ランディ シックザール
NPC: ル・グラン=マジエ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
とりあえず書斎で待たされていたら、
思い出したようにランディが喋りかけた。
「そういえば、この剣喋れるし自分で意志を持ってるんですね。
しかも柄や形が珍しい」
常識的な反応をありがとう。そして常識的に「腹話術、お上手ですね」
とか「お独りは寂しいんですか?」とか良心的になめられた答えが
返ってくると予測。
しかし、ここでとんでもない事実が現れる。
『まあ数ある魔界の中でも僕みたいな日本刀は貴重(レア)ってことで』
「そうですね~、こう片刃ってのもそうですが、
その丹精で綿密な職人芸な造り…どえぇぇぇ!?」
「なんだなんだ!どうした、唾をこっちに向けるな馬鹿!」
いきなりランディが大声でシックザールの発言に悲鳴を上げた。
こいつ窓から蹴り落としてくれようか、と飛んできた唾を近場の本
(ぁ)で防御しつつ、迷惑気味に視線を向けた。
そんな彼の思惑をまったく無視して、魔族は襲い掛からんばかりに日本刀に
顔を近づけた。
「今なんて言いましたっ!?魔界っ!?魔界ってどこの!?というか実は天使の呪い
の解除法を知ってるミラクル★ソードとかじゃありませんっ!?」
「最後のはさりげに自己妄想っぽいなオイ」
アダムのさりげない突っ込み後、日本刀はやや沈黙をおいて、発言した。
『さぁーてどうでしょう?随分可哀想にねぇ、だいぶ何重にも押さえ込んでる
みたいだけど★
アダム、こう見えても僕はなんとかつて魔界を支配した5剣帝が一人、“最強
王★あきぴょん”なのさ!』
「そーかそーか、魔界に帰れこのアホ!誰がんな話に………」
「あああああああああああああ、あきぴょーーーーーーーんっっ!!!?あの全魔
界統一を成し遂げたっ!?」
「って嘘ー!?」
ランディが真っ青な顔で飛び上がり、数歩後退して日本刀を凝視。
アダムは余計な話がまた出てきた、とばかりに頭を抱えた。
「まさかっ、まさかっ!あの魔界を一面とうもろこし畑に変えようとしたり、
逆らう者には容赦なくすね毛を一網打尽で燃やしたり、また魔界統一のために
朝食をパンから米に変えようとしたあの!?」
「馬鹿がまた増えたのか……」
『ふははははははっ!例え我が身は滅ぼうとも、
このお茶目な性格は魂をこえて健在ダネ★』
「魂とか心とかじゃなくって性格だけかよ」
「ま、魔王様っ!魔王様の危機ですっ!!ここでほっとけばまた一面とうもろこ
し畑にっ…!」
「そのもろこしネタはどうよ?」
「…随分、にぎやかですね?まあ本は汚さないで下さいね」
割って入った第三者によってまたもや会話は一時中断。
どこか『イカれ帽子屋』に似通ったイっちゃてる雰囲気と瞳の男性を見て、ア
ダムはもうどうにでも
なれと、半ばやけくそ気味であった。
小箱は、相変わらずポケットの中であった。
PC : アダム ランディ シックザール
NPC: ル・グラン=マジエ
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とりあえず書斎で待たされていたら、
思い出したようにランディが喋りかけた。
「そういえば、この剣喋れるし自分で意志を持ってるんですね。
しかも柄や形が珍しい」
常識的な反応をありがとう。そして常識的に「腹話術、お上手ですね」
とか「お独りは寂しいんですか?」とか良心的になめられた答えが
返ってくると予測。
しかし、ここでとんでもない事実が現れる。
『まあ数ある魔界の中でも僕みたいな日本刀は貴重(レア)ってことで』
「そうですね~、こう片刃ってのもそうですが、
その丹精で綿密な職人芸な造り…どえぇぇぇ!?」
「なんだなんだ!どうした、唾をこっちに向けるな馬鹿!」
いきなりランディが大声でシックザールの発言に悲鳴を上げた。
こいつ窓から蹴り落としてくれようか、と飛んできた唾を近場の本
(ぁ)で防御しつつ、迷惑気味に視線を向けた。
そんな彼の思惑をまったく無視して、魔族は襲い掛からんばかりに日本刀に
顔を近づけた。
「今なんて言いましたっ!?魔界っ!?魔界ってどこの!?というか実は天使の呪い
の解除法を知ってるミラクル★ソードとかじゃありませんっ!?」
「最後のはさりげに自己妄想っぽいなオイ」
アダムのさりげない突っ込み後、日本刀はやや沈黙をおいて、発言した。
『さぁーてどうでしょう?随分可哀想にねぇ、だいぶ何重にも押さえ込んでる
みたいだけど★
アダム、こう見えても僕はなんとかつて魔界を支配した5剣帝が一人、“最強
王★あきぴょん”なのさ!』
「そーかそーか、魔界に帰れこのアホ!誰がんな話に………」
「あああああああああああああ、あきぴょーーーーーーーんっっ!!!?あの全魔
界統一を成し遂げたっ!?」
「って嘘ー!?」
ランディが真っ青な顔で飛び上がり、数歩後退して日本刀を凝視。
アダムは余計な話がまた出てきた、とばかりに頭を抱えた。
「まさかっ、まさかっ!あの魔界を一面とうもろこし畑に変えようとしたり、
逆らう者には容赦なくすね毛を一網打尽で燃やしたり、また魔界統一のために
朝食をパンから米に変えようとしたあの!?」
「馬鹿がまた増えたのか……」
『ふははははははっ!例え我が身は滅ぼうとも、
このお茶目な性格は魂をこえて健在ダネ★』
「魂とか心とかじゃなくって性格だけかよ」
「ま、魔王様っ!魔王様の危機ですっ!!ここでほっとけばまた一面とうもろこ
し畑にっ…!」
「そのもろこしネタはどうよ?」
「…随分、にぎやかですね?まあ本は汚さないで下さいね」
割って入った第三者によってまたもや会話は一時中断。
どこか『イカれ帽子屋』に似通ったイっちゃてる雰囲気と瞳の男性を見て、ア
ダムはもうどうにでも
なれと、半ばやけくそ気味であった。
小箱は、相変わらずポケットの中であった。
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