PC:リーデル ライン チップ
NPC:無し
場所:ソフィニア近郊
____________________________
運と力は、切っても切れない関係にある。
運が回ってきたら、やり遂げる力がいる。
また、運がつくまで待つ力も必要だ。
焚き火の周りに、男が三人…。
ソフィニアを旅だったリーデル一行は、夜と言う事もあり休みも兼ねて野宿を
する事にした。
「クソ、毒か!」
毒に侵されたリーデルに、チップが近寄る。
「どいて下さい」
すかさずラインが近寄ると傷口に、そっと手を当てる。
緑色の淡い光と共に、傷口が薄っすらと消え。
毒のせいでどす黒く変色していた皮膚が、ゆっくりと元の色に戻っていった。
「凄いな…、それはどんな術なんだ?」
面食らったかのようにチップが聞いてくる。
「軽い精霊魔法の応用です、あまり深い傷には効果がありませんが。」
傷を治したリーデルを、半壊したベットの上に乗せ。
宿主に、お詫びとアスクレピオスに請求を回すように言い。
その日はチップとラインが交代しながら夜を過ごした。
次の日旅に必要な物を揃え(食事と酒瓶が何故か多かった気がするが)、ソフ
ィニアを後にした。
デューロンまでは、少し遠く。
二三回の野宿を、交えながら一行は向かった。
三人は交代しながら野宿をし、謎の集団に備えた。
「しかしあの集団はなんだったんだ?」
チップが悪態と共に、話題を出す。
「たぶんあの紋様は箭霧の一行だろうな…。」
「あの四大凶名(まがつな)の一派の?」
リーデルの答えに、ラインが質問をする。
「そう、『鬼哭人』の刀闇家、『闇祓い』の薙祓家、『荒人神』の巫覡家、そ
して『暗殺士』の箭霧だ。箭霧は弓矢を主体とする遠距離からの狙撃が得意な
一派だったが、今は芥家の圧力によって暗器集団になってるらしい。」
「へぇー、詳しいなぁ」
チップが感嘆の言葉を漏らす。
「まぁこれ位は一般常識だろ。それよりライン…、お前に聞きたい事がある」
「はい?何ですか?」
疑問符を浮かべるライン。
「お前が使っていた棍棒はなにか仕掛けがあるのか?それともなにかの術
か?」
「あれは…、そうですね聞いた事は無いかも知れませんが精霊魔法と言う魔法
の一種です。」
「ふむ精霊魔法か…、聞いたことの無い魔法だ…。」
「でしょうね、私も今まで精霊魔法使いには私も含めて二人しか知りませ
ん。」
ラインが苦笑を浮かべながら答える。
「精霊とは一般的には精霊獣が有名でしょうね、それを操る召喚術士もまた有
名です。ですが私の使う精霊魔法はもっと根源の存在…、つまり物質に宿る精
霊その物達の力を借ります。」
ラインが説明しながら土に絵を描く。
「まぁ誓約も多いですが治癒や肉体強化、物質強化等幅広い魔法ですね。」
「後先に言っておきますが敵には使えません、誓約と言うか…、精霊と波長を
一緒にするのには最低でも2時間は一緒にいなければなりません。」
「ふむ…多種多様な能力を持っているが、誓約が多いって事か…」
チップが頷きながら地面を見る。
「ところでそれは…、何だ?」
ラインが地面に書いていたのは精霊魔法の説明でもなんでもなくただの落書き
だった。
「え…?みて分かりませんか?牛ですよー。」
そうなのだ度重なる野宿は仕様が無い…、夜は危険だし…、休息も必要だっ
た。
しかし…、しかしだ!これは誰しもが予想できなかっただろう…。
チップの性で…、もう食料が底をついた事を…。
ぐ~ギュルギュル、三人のお腹が鳴る…。
俺達は待つ力と言うものをもっとつけた方がいいのかもしれない…。
「牛食べたいな…。」
NPC:無し
場所:ソフィニア近郊
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運と力は、切っても切れない関係にある。
運が回ってきたら、やり遂げる力がいる。
また、運がつくまで待つ力も必要だ。
焚き火の周りに、男が三人…。
ソフィニアを旅だったリーデル一行は、夜と言う事もあり休みも兼ねて野宿を
する事にした。
「クソ、毒か!」
毒に侵されたリーデルに、チップが近寄る。
「どいて下さい」
すかさずラインが近寄ると傷口に、そっと手を当てる。
緑色の淡い光と共に、傷口が薄っすらと消え。
毒のせいでどす黒く変色していた皮膚が、ゆっくりと元の色に戻っていった。
「凄いな…、それはどんな術なんだ?」
面食らったかのようにチップが聞いてくる。
「軽い精霊魔法の応用です、あまり深い傷には効果がありませんが。」
傷を治したリーデルを、半壊したベットの上に乗せ。
宿主に、お詫びとアスクレピオスに請求を回すように言い。
その日はチップとラインが交代しながら夜を過ごした。
次の日旅に必要な物を揃え(食事と酒瓶が何故か多かった気がするが)、ソフ
ィニアを後にした。
デューロンまでは、少し遠く。
二三回の野宿を、交えながら一行は向かった。
三人は交代しながら野宿をし、謎の集団に備えた。
「しかしあの集団はなんだったんだ?」
チップが悪態と共に、話題を出す。
「たぶんあの紋様は箭霧の一行だろうな…。」
「あの四大凶名(まがつな)の一派の?」
リーデルの答えに、ラインが質問をする。
「そう、『鬼哭人』の刀闇家、『闇祓い』の薙祓家、『荒人神』の巫覡家、そ
して『暗殺士』の箭霧だ。箭霧は弓矢を主体とする遠距離からの狙撃が得意な
一派だったが、今は芥家の圧力によって暗器集団になってるらしい。」
「へぇー、詳しいなぁ」
チップが感嘆の言葉を漏らす。
「まぁこれ位は一般常識だろ。それよりライン…、お前に聞きたい事がある」
「はい?何ですか?」
疑問符を浮かべるライン。
「お前が使っていた棍棒はなにか仕掛けがあるのか?それともなにかの術
か?」
「あれは…、そうですね聞いた事は無いかも知れませんが精霊魔法と言う魔法
の一種です。」
「ふむ精霊魔法か…、聞いたことの無い魔法だ…。」
「でしょうね、私も今まで精霊魔法使いには私も含めて二人しか知りませ
ん。」
ラインが苦笑を浮かべながら答える。
「精霊とは一般的には精霊獣が有名でしょうね、それを操る召喚術士もまた有
名です。ですが私の使う精霊魔法はもっと根源の存在…、つまり物質に宿る精
霊その物達の力を借ります。」
ラインが説明しながら土に絵を描く。
「まぁ誓約も多いですが治癒や肉体強化、物質強化等幅広い魔法ですね。」
「後先に言っておきますが敵には使えません、誓約と言うか…、精霊と波長を
一緒にするのには最低でも2時間は一緒にいなければなりません。」
「ふむ…多種多様な能力を持っているが、誓約が多いって事か…」
チップが頷きながら地面を見る。
「ところでそれは…、何だ?」
ラインが地面に書いていたのは精霊魔法の説明でもなんでもなくただの落書き
だった。
「え…?みて分かりませんか?牛ですよー。」
そうなのだ度重なる野宿は仕様が無い…、夜は危険だし…、休息も必要だっ
た。
しかし…、しかしだ!これは誰しもが予想できなかっただろう…。
チップの性で…、もう食料が底をついた事を…。
ぐ~ギュルギュル、三人のお腹が鳴る…。
俺達は待つ力と言うものをもっとつけた方がいいのかもしれない…。
「牛食べたいな…。」
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