第二十八話
『SEA BERSERKER』
PC:顎羅 ルフト
NPC:ドルーガ
「犬カルビィイイイイイイイイイイ!!!」
ルフトの眼前から突撃するそいつはそう叫び、まるでイカれた様に巨大な銛を軽々と振り回し、たたきつけてくる。
既にもう戦い始めてから数十分が経過していたが、相手のスタミナは少しも怯む気配も見せず、闇雲な攻撃の連続とその攻防戦が続いていた。
「ロース!!!カルビ!!!!ロース!!!カルビ!!!ロォオオオオオオオオオオス!!!!!!!!」
この鮫魚人は先ほどからそれだけをずっと叫び続け、その攻撃の嵐は止まなかった。
だがそれらは攻撃は、
一撃一撃が“巧妙”な攻撃でないことが幸いだった。そのシンプルすぎる攻撃は実に単純であり、その軌道から攻撃パターンまでも読みやすかった。
ルフトは攻撃を受け流している間際小さく“詠唱”を唱え始め…
「これで…」
その数秒後、間一髪死角から旋回する銛の一撃が襲う間際だった…
突如相手の鮫魚人の足場が流砂の如く崩れ、片脚が地面に飲み込まれ体勢を崩す。
「?!!!!!」
―――瞬間にルフトは距離をとると…
「・…終わりです」
ルフトは大鎌を構えたと同時に空中に一つの…半月を描いたような巨大な砂のギロチンが現れ、大鎌を振り下ろした瞬時に、半月型の砂ギロチンは鮫魚人めがけて降下する。
ところが…
「ギュゥウウウウウタァアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!」
その刃が相手へと降りてくる直前、鮫魚人はその怪力で地殻ごと脚を引き抜くと、体勢を取り戻し同時に砂ギロチンを銛で叩き割った。
―「バケモンかよ……!!!」
ブルフがそう言葉を漏らす。
シンプルすぎる攻撃と力。しかし、確かにその潜在する力の大きさは、あまりにも想定から歴然として巨大すぎていた。
「アリ?…牛タン…ウシ…あいつイヌ…」
そんなことを余裕でつぶやく相手は、頭をポリポリと掻きながら、白い眼光はギョロギョロとうごめく。
“一瞬も気を許してはならない”
緊迫した空気をルフトは感じていたが、相手の鮫魚人はそんな空気を気遣う気などさらさらなかった。
―――ふとどこからか腹の虫が鳴る音が聞こえ…
「…メシ」と一言鮫魚人が言うと、
海パンらしき短パンに腕を突っ込み、
その瞬時にルフトは新手の武器だと察知し身構える。
が・…、相手は何を取り出したかと思えば、小さな巾着袋であり、そこから取り出したのは爆薬でっも刃物等でもなく、数枚の干し肉だった。
「…肉…?」
鮫魚人は相手がどんなに警戒しているかも知らずバリバリと干し肉を食べ始める。
「ルフト・…こいつ…」
ブルフも唖然とし、戦意を喪失させるようなのほほんとした光景が余裕で流れ始める。
―と、そんなときだった
「やはり貴様では無駄か…」
物陰からもう一人の用心棒が現れた。
その相手は鮫魚人と同等の巨漢の牛系獣人であり、巨大な斧を肩に抱えており、いかつい鎧を着込み、他の獣人の用心棒の兵隊を少数の数名連れていた
ルフトは警戒した。
――――「いつまで食ってる気だ?顎羅。まったく、よくそんな腕で雇われたもんだな」
「何しに来た」
先ほどまでののほほんとした空気を打ち消し、顎羅と呼ばれた鮫魚人はもう一人の用心棒と対峙する。
「コイツ…俺の獲物。俺一人で狩る」
「貴様一人の手柄にする気か?のぼせあがるのも大概にしろよ」
すると…顎羅は突然干し肉を食べるのをやめルフトに背を向け、その巨大な銛の矛先をドルーガに向けた。
「何のつもりだ・…顎羅」
ルフトはこの時、顎羅からさっきとまた別モノの殺気を感じ取っていた
「横取り…嫌い。オマエ俺が狩る」
『SEA BERSERKER』
PC:顎羅 ルフト
NPC:ドルーガ
「犬カルビィイイイイイイイイイイ!!!」
ルフトの眼前から突撃するそいつはそう叫び、まるでイカれた様に巨大な銛を軽々と振り回し、たたきつけてくる。
既にもう戦い始めてから数十分が経過していたが、相手のスタミナは少しも怯む気配も見せず、闇雲な攻撃の連続とその攻防戦が続いていた。
「ロース!!!カルビ!!!!ロース!!!カルビ!!!ロォオオオオオオオオオオス!!!!!!!!」
この鮫魚人は先ほどからそれだけをずっと叫び続け、その攻撃の嵐は止まなかった。
だがそれらは攻撃は、
一撃一撃が“巧妙”な攻撃でないことが幸いだった。そのシンプルすぎる攻撃は実に単純であり、その軌道から攻撃パターンまでも読みやすかった。
ルフトは攻撃を受け流している間際小さく“詠唱”を唱え始め…
「これで…」
その数秒後、間一髪死角から旋回する銛の一撃が襲う間際だった…
突如相手の鮫魚人の足場が流砂の如く崩れ、片脚が地面に飲み込まれ体勢を崩す。
「?!!!!!」
―――瞬間にルフトは距離をとると…
「・…終わりです」
ルフトは大鎌を構えたと同時に空中に一つの…半月を描いたような巨大な砂のギロチンが現れ、大鎌を振り下ろした瞬時に、半月型の砂ギロチンは鮫魚人めがけて降下する。
ところが…
「ギュゥウウウウウタァアアアアアアアアアアアアアアアン!!!!!!」
その刃が相手へと降りてくる直前、鮫魚人はその怪力で地殻ごと脚を引き抜くと、体勢を取り戻し同時に砂ギロチンを銛で叩き割った。
―「バケモンかよ……!!!」
ブルフがそう言葉を漏らす。
シンプルすぎる攻撃と力。しかし、確かにその潜在する力の大きさは、あまりにも想定から歴然として巨大すぎていた。
「アリ?…牛タン…ウシ…あいつイヌ…」
そんなことを余裕でつぶやく相手は、頭をポリポリと掻きながら、白い眼光はギョロギョロとうごめく。
“一瞬も気を許してはならない”
緊迫した空気をルフトは感じていたが、相手の鮫魚人はそんな空気を気遣う気などさらさらなかった。
―――ふとどこからか腹の虫が鳴る音が聞こえ…
「…メシ」と一言鮫魚人が言うと、
海パンらしき短パンに腕を突っ込み、
その瞬時にルフトは新手の武器だと察知し身構える。
が・…、相手は何を取り出したかと思えば、小さな巾着袋であり、そこから取り出したのは爆薬でっも刃物等でもなく、数枚の干し肉だった。
「…肉…?」
鮫魚人は相手がどんなに警戒しているかも知らずバリバリと干し肉を食べ始める。
「ルフト・…こいつ…」
ブルフも唖然とし、戦意を喪失させるようなのほほんとした光景が余裕で流れ始める。
―と、そんなときだった
「やはり貴様では無駄か…」
物陰からもう一人の用心棒が現れた。
その相手は鮫魚人と同等の巨漢の牛系獣人であり、巨大な斧を肩に抱えており、いかつい鎧を着込み、他の獣人の用心棒の兵隊を少数の数名連れていた
ルフトは警戒した。
――――「いつまで食ってる気だ?顎羅。まったく、よくそんな腕で雇われたもんだな」
「何しに来た」
先ほどまでののほほんとした空気を打ち消し、顎羅と呼ばれた鮫魚人はもう一人の用心棒と対峙する。
「コイツ…俺の獲物。俺一人で狩る」
「貴様一人の手柄にする気か?のぼせあがるのも大概にしろよ」
すると…顎羅は突然干し肉を食べるのをやめルフトに背を向け、その巨大な銛の矛先をドルーガに向けた。
「何のつもりだ・…顎羅」
ルフトはこの時、顎羅からさっきとまた別モノの殺気を感じ取っていた
「横取り…嫌い。オマエ俺が狩る」
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