PC:アベル ヴァネッサ
NPC:ラズロ リリア リック 女将
場所:エドランス国
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
無事手続きを終えた5人は町の中をとおり、女将のしめした採取のできる山に
行くのに
一番近い門を目出していた。
「それにしてもリリアもリックもさすがになれてるよな。」
通りをてくてく歩きながら感心したようにアベルが言った。
書類の書き方からどこの誰に話しておくか、万一のために出かける先などの情
報を保安
課に念のために直接伝えておくなど、初めてだらけのアベルたちには感心しきり
のことだ
った。
「あはは、そんなことないよ。」
なんとなく前にアベル、ラズロ、リックの三人が並び、後ろにはヴァネッサ、
リリアが
続く隊列をとっているため、アベルの背中に向かってリリアが明るく返す。
横を歩くリックも照れたように言う。
「慣れてくれば、っていうか皆慣れなきゃいかんことだろ。」
その言葉に釣られて皆が笑う。
「お、おそこらへんに目印の看板が見えてるだろ?」
リックが指をさす通りの先のほうに、城壁の上のほうに扉の絵の看板が見えて
いた。
このエドランスはもともとある王城とその城下町があり、並ぶようにアカデ
ミーがある。
戦争を知らないこの王都は、城から真っ直ぐ伸びるメインストリーとの先に正
門がありそ
れとは別にいくつかの中門が城下町とアカデミーに作られている。
アベルたちが始めて訪れたのは、町側に作られた中門の一つだったが、今向
かっているは
さらに小さい通用門だった。
この通用門は今回のアベル達のように街道を使わない目的地、つまり近くの森
や山に行く
ときに大回りしなくていいように作られてるのだった。
「ま、利便性考えてなんてこの国ぐらいだけど、遠回りせずにすむのはありがた
いな。」
「あ、そうか、リックもリリアも他国からきたんだっけ?」
「ん、まあな。」
そんなことを話しながら城壁に近づくと、簡単なつくりの開き戸の門がある手
前に、門番
と思しき兵士と、見慣れたウサギ型眷属が立ち話をしていた。
「ん、あれ?女将さん?」
アベルがおや?とだした声を捕らえたのか、ぴくりと長い耳を動かして振り向
いた女将さん
らしきウサギさんは手を振って皆を呼んだ。
「まあまあまあ、ちゃんとここをとおってくれてよかったわ。」
「やっぱり女将さん。どうかしたの?」
「あのね、これを渡しておこうと思って。」
女将はアベルに一枚の手紙のようなものを渡した。
「これは?」
「大丈夫と思うけど、あの山の近くに私の村があって山を管理してるの。それで
一応私の使いっ
てわかるようにね。」
男子三人はふーん、といったところだった。
女将の口ぶりだとなくても問題ないが念のためといった感じだし、香草といっ
ても野草あつめ
だから今回は関わる事もないだろうと思ったからだ。
しかしなぜか後ろの二人の女の子は目を輝かせて頷きあった。
「き、きいた?」
「うん、ウサギさんの村?」
前に聞こえない程度にささやき会う少女達は、下手な冒険以上にこのクエスト
に胸躍らせていた。
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NPC:ラズロ リリア リック 女将
場所:エドランス国
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無事手続きを終えた5人は町の中をとおり、女将のしめした採取のできる山に
行くのに
一番近い門を目出していた。
「それにしてもリリアもリックもさすがになれてるよな。」
通りをてくてく歩きながら感心したようにアベルが言った。
書類の書き方からどこの誰に話しておくか、万一のために出かける先などの情
報を保安
課に念のために直接伝えておくなど、初めてだらけのアベルたちには感心しきり
のことだ
った。
「あはは、そんなことないよ。」
なんとなく前にアベル、ラズロ、リックの三人が並び、後ろにはヴァネッサ、
リリアが
続く隊列をとっているため、アベルの背中に向かってリリアが明るく返す。
横を歩くリックも照れたように言う。
「慣れてくれば、っていうか皆慣れなきゃいかんことだろ。」
その言葉に釣られて皆が笑う。
「お、おそこらへんに目印の看板が見えてるだろ?」
リックが指をさす通りの先のほうに、城壁の上のほうに扉の絵の看板が見えて
いた。
このエドランスはもともとある王城とその城下町があり、並ぶようにアカデ
ミーがある。
戦争を知らないこの王都は、城から真っ直ぐ伸びるメインストリーとの先に正
門がありそ
れとは別にいくつかの中門が城下町とアカデミーに作られている。
アベルたちが始めて訪れたのは、町側に作られた中門の一つだったが、今向
かっているは
さらに小さい通用門だった。
この通用門は今回のアベル達のように街道を使わない目的地、つまり近くの森
や山に行く
ときに大回りしなくていいように作られてるのだった。
「ま、利便性考えてなんてこの国ぐらいだけど、遠回りせずにすむのはありがた
いな。」
「あ、そうか、リックもリリアも他国からきたんだっけ?」
「ん、まあな。」
そんなことを話しながら城壁に近づくと、簡単なつくりの開き戸の門がある手
前に、門番
と思しき兵士と、見慣れたウサギ型眷属が立ち話をしていた。
「ん、あれ?女将さん?」
アベルがおや?とだした声を捕らえたのか、ぴくりと長い耳を動かして振り向
いた女将さん
らしきウサギさんは手を振って皆を呼んだ。
「まあまあまあ、ちゃんとここをとおってくれてよかったわ。」
「やっぱり女将さん。どうかしたの?」
「あのね、これを渡しておこうと思って。」
女将はアベルに一枚の手紙のようなものを渡した。
「これは?」
「大丈夫と思うけど、あの山の近くに私の村があって山を管理してるの。それで
一応私の使いっ
てわかるようにね。」
男子三人はふーん、といったところだった。
女将の口ぶりだとなくても問題ないが念のためといった感じだし、香草といっ
ても野草あつめ
だから今回は関わる事もないだろうと思ったからだ。
しかしなぜか後ろの二人の女の子は目を輝かせて頷きあった。
「き、きいた?」
「うん、ウサギさんの村?」
前に聞こえない程度にささやき会う少女達は、下手な冒険以上にこのクエスト
に胸躍らせていた。
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